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はいどうも、ブログのサイトリニューアル完了を今か今かと待っていると、度重なる完了延期にちょっと納得行かないものを感じ、遂に責任者に抗議のメールをした所、その日のうちに丁重な謝罪の返信が来たので、忙しい所に邪魔しちゃって悪かったかなぁ、と反省していたのに、いつまでたってもログインすら出来ない状況に、再び納得の行かない日々を悶々と過ごす羽目になった、使用上の注意です。
いやほんと、ドリコムブログ関係者各位には、労わりの気持ちを奉げると同時に、もう少し手際の良いサイト運営を希求しまつ…。

と言う訳で今日は久し振りの更新です。(ま、このブログの更新を心待ちにしてくれる暇な奇特な方は国の特別天然記念物に指定されても可笑しく無い程希少ですがね…)

つい先日、第二次小泉改造内閣が発足しました(詳細は各社の報道を、朝日新聞読売新聞産経新聞毎日新聞)まぁ大体の新聞社は今回の内閣改造について、否定的な見方をとっています。特に民間人の閣僚がいない点、女性閣僚が減った点、森派の閣僚が増加した点等を批判の対象としているようです。中でも毎日新聞大阪版の社会面(マイニチインタラクティブでは発見出来ず)には、市民の声として各地の国民の感想を掲載していますが、上述の三点を三人の市民の声として批判させています。
「今迄は民間人閣僚がいたから政治を身近に感じる事が出来たのに、今回の改造で民間人が一人もいなく、さらに政治が遠く感じた」や、「小泉さんはどんどん民意から遠く離れて行っている」等と「市民」さんは述べていらっしゃいます。まるで政治は身近な存在である方が良い、とでも言わんばかりの報道姿勢です。

はっきり言わせてもらえれば、「大臣は民間人である方が良い」のでしょうか?これまでの民間人閣僚に対しては親近感を持てたのでしょうか?正直、使用上の注意は民間出身閣僚のお陰で政治を身近に感じられた事は、絶無です。そもそも政治は、一庶民にとって身近な存在ではないはずです。一庶民の限られた見識・視座・思想では、天下国家を大局的に観察・運営する事が困難であるからこそ、国民の代表たる代議士に主権を仮託しているのが、代表民主制でしょうに(憲法前文)。また、国民から預託された主権を行使するのですから、責任の所在を明確にしておく必要があります。その為、選挙と言う国民審査を設け、民意を得られなければ落選と言う形で責任を負担するのです。ですから、国政運営について明確に責任を負担し得る代議士が、閣僚の過半数を占める事が要求されているのではないしょうか(憲法68条1項)。自民党の所謂「抵抗勢力」からも、「民間人では責任を取れない」と言った批判が聞こえてきます(まぁ彼らの場合は自分たちに都合の悪い大臣を辞めさせたいだけでしょうけども…)。民間の優秀な人材を登用するのも確かに硬直化した政治を柔軟にしてくれるでしょうし、大原則を大上段から振りかざす気は毛頭ありませんが、兎角「民間出身大臣が良い」とする風潮は如何なものかと思います。
まぁ兎に角、「嫌なら次の選挙で自民党に投票するな」と言う事です。
付け加えるなら、「市民の声程うそ臭い響きはないネ」ですな。

追記:今回の小泉改造内閣に対する新聞各社の報道姿勢に対して、批判的な意見を述べさせて頂きましたが、だからと言ってこの改造人事について賛成している訳ではない事を追記させて頂きます。小泉総理は、派閥解体等と勇ましい事を仰ってますが、今回の改造を見る限り、出身派閥の森派優遇敵対派閥の旧橋本派冷遇の構図がはっきりと浮かび上がってきますし、副大臣・政務官人事ではより明確に派閥力学が看取し得ます。しかも総理は「適材適所」を自負していらっしゃってるみたいですが、介護福祉政策に明るい南野氏を法務大臣に起用したり、先の選挙で落選した盟友・山崎氏を「特命事項」担当首相補佐官に任命したりと、非常に分かり難い適材適所」であります。

まぁこの内閣の評価はこれからの政策立案・実行の過程・結果を見てから判断すべきですけどね。