はいどうも、

禁煙は断念したが

減煙を決意した

使用上の注意です。

落ち着くべき所に落ち着いたという、言い訳。

という訳で本日のテーマは「表現。」で。

それでは早速





モニタの明かりだけが唯一の明かりとなった、

深夜のオフィスでキーボードを叩く男。

機械的な打鍵音だけが、

ほの明るいオフィスに響く。

時計の針が2時を過ぎてもなお、

男は一人で戦い続けていた。



彼を突き動かすのはただひとつ。

弱い自分への恐怖心だ。

自分を守るため、男は自らに鞭を振るう。

弱い自分を懸命に抑えているうちに、

何故そこまで頑張るのかさえどうでも良く思えた。

表現したい。

ただその一心で、男はキーを叩く。

いつの間にか恐怖心は、

潮が引いたように消えていた。




空間を埋めるために書くのではない。

自分の内に秘めたパトスに、

文字という形を与えてやるために、書くのだ。

文字という形を与えられたパトスは、

やがて燎原に広がる火の如く、人口に膾炙していく。

それこそが、クリエイティブを突き動かす理由であり、

と同時にそのパトスこそ、

クリエイティブがそこに存在して良い理由、に他ならない。



気付けば空は、黄金色に輝いていた。

(396文字)



それじゃ(#゚Д゚)/~~