はいどうも、

頭と心は別物、

使用上の注意です。

理解はできても納得はできないコトだってあるでしょ?



というワケで本日の戯言は連続ブログ小説

『地図にない場所』第16話。

最初からまとめて読みたい方はコチラからどうぞ。

それでは早速。








『Good bye fuck'n world』

ボクがヤスに別れを告げて高速道路を飛び出して、

渋滞の中でマツさんとかウエさんとか、

そしてカネさんとかいろんな人と出会って別れて、

一人で走り始めてから50年とちょっと。

とうとうボクもこの世界にサヨウナラするときがきたみたい。

あっという間だったなぁ。



なんて言ってる間にボクはジブンの体を抜け出して、

空へ空へと昇ってく。

ただ上だけを見て、ボクは空へと昇ってく。

だんだん星が近づいて、

いつしか群青の空が終わり、

気づけば漆黒の闇に包まれた。

ボクのまぶたは磁石のようにくっついて、

体は石のように重く固く冷たくなっていく。



眠い。

寒い。

寂しい…。



どこかで誰かの声がする。

それも一人じゃない。

そこかしこで、口々にボクを呼んでいる。

誰だ?誰だ?誰だ?

閉じたまぶたの向こう側では、

うすぼんやりとほのかに何かが光ってる。

ボクを呼ぶ声とまぶたの向こうに感じる光は、

次第に大きく強く増えてきた。



「お?い、お?い」キラキラ。

『なんだよ、眠いんだ、ボクは。

 寝かせてくれよ、このまま。』



「お?い、お?い」キラキラ。

『分かったよ、目を開けたらいいんだろう?

 それがお望みなんだろう?』



そう答えてボクは、そろりそろりと目を開けた。



つづく。




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