はいどうも、

自分の頭上に設置されたバケツにどれぐらいの水が入っているか、

それを知る方法なんてどこにもない、

使用上の注意です。

いきなり例え話から入ると読者を置き去りにしちゃうかも?

と、一瞬躊躇したものの結局「まぁ良いや」の一言で

全部片付いてしまうぐらいの注意深さしか持ち合わせていない、

使用上の注意でもありますよ。



とにかく。

きちんと説明はしておきたい。

つまり、自分の頭上に設置されたバケツであるから

その中にどれほどの水が溜まっているかを肉眼で確認するコトはできない。

ひょっとしたら表面張力ギリギリで持ちこたえているぐらいに

水が満々とたたえられているかも知れないし、

逆にカラッカラのゴビ砂漠状態で一滴さえ水は入っていないかも知れない。

同じように、自分以外の他人が今どんな状況で何を思い、

あとどれぐらいのストレスに耐えられ、

あとどれぐらい空腹に耐えられ、

あとどれぐらいのシゴトに耐えられるのか、

他人には分からないというコトでもある。

で、なぜそんなコトを長々と説明しているかというと、

「○○さんって、全く緊張してないように見えますよね」

と言われる機会が多いなぁと、ふと気になったからだ。

あ、○○にはオレの本名が入る。

と、こう書くと先日ムダに長々と連載してしまった

「やる気のなさそうな人の弁明」シリーズを想起させてしまうが、

今回は同じ轍を踏まないのでご安心あれ。



改めて整理する。

・頭上のバケツはどれほど水が溜まっているか分からない

≒他人がどんな真意を持ってどんな状況にあるかは分からない

≒オレが緊張していなさそうに見えても、

 実際はどれほど緊張しているのか分かってもらえない、と。

これはかなり損だ。

どれぐらい損かというと高校時代所属していた弓道部の顧問から、

「お前は本番で緊張しないタイプだから普段通り頑張れ」

とだけ言い渡されてそのまま放置され、

いかにも気弱“そう”で、緊張で舞い上がってしまって“そう”な

後輩部員の指導にばかり熱を入れられてしまうぐらい、損だ。

しかも悪いコトに、

結局本番で緊張してない感を存分に発揮してしまいつつ、

(はた目には余裕で)後輩よりも良い成績を納めてしまったものだから、

その後ますます放置プレイを強いられるおまけ付きである。



だからこそ敢えてココで、

全世界に向けて関係のあるなしを問わず

声を大にして申し上げたい。

『オレ、緊張に弱いんス!!!!』と。

普段は冷静沈着を絵に描いたような外見をしているが、

実はマジで本番に弱いんス。

口の中はタクラマカン砂漠のごとき乾きっぷりだし、

膝は満点大笑いのごとき笑いっぷりだし、

手のひらは釧路湿原のごとき湿りっぷりだし、

繰り出される言葉は四角いタイヤを履いた車のごとき不安定っぷり。

それがナゼか他人には緊張していないように見えるのだから、

不思議なコトもあるもんだ。

アナタの頭上に設置された、

オレというバケツはもうあと一滴の水で溢れんばかりに

一杯一杯なのですよ。

だから、もっと優しくして!

オレに優しくして!

それじゃ。