はいどうも、

今の自分はどのぐらい前までの自分になら誇れるのだろうか、

という分かりにくい疑問に囚われている、

使用上の注意です。

うら若き紅顔の少年だったあの頃の俺に、

今の俺は胸を張って「すごいだろ」って言えるのか?

みたいな疑問がふと、突然、降って湧いたワケだ、唐突に。



少なくとも今の今、この瞬間の自分は多分、

小学生の俺に対して面と向かって己を誇ることなんてできない、多分。

当時の俺は自分に対する期待度が高すぎる。

末は博士か大臣かともて囃された俺が、

まさか日々の食い扶持にも困るワープア一歩手前の

生活に苦しむことになるなんて、、、知れば卒倒するかも知れん。

今にも折れそうな程細い両の足は自らの重みを支えることさえできず、

崩れ落ちる俺@小学生。

確かにその光景は涙を誘うかも知れんが、自尊心は粉微塵である。

いかんいかん、小学生の俺にはシゲキが強すぎる。

もう少し長じて、現実の何とやらを理解した頃の俺でなければ、

今の俺の惨状に耐え切れん。



中学生?いかん、まだまだ夢見る夢男だった。

高校生?ダメだ、恥ずかしげもなく青臭いドリーマーだった。

大学生?う~ん、少しだけ現実が見え始めた年頃か。

自分が何者にもなれないかも知れない、

という可能性をほのかに感じ始めた時代だ。

ひょっとして、俺なんて生き物は主人公メカの軽いヒト薙ぎに

あっけなく撃破される敵の雑魚キャラ程度のものなのか?

夢に向かって目を輝かせ、努力という全力疾走を怠らないアイツは、

いつか一廉の人物になるんだろう。

翻って俺はどうだ…?

絵に描いたような堕落学生の俺は…?

的に自己嫌悪と自責の念に駆られ続けた大学時代の俺になら、

今の俺を誇れるかも知れん。

何せ生物としての生命力も気迫も精神力も超絶低空飛行だったし。



いや、ちょっと待て。

将来に対して悲観的な心持ちで日々悲嘆にくれていたあの頃の俺に、

今の俺の現状と現実を包み隠さず詳らかにしたとした、、、ら?

最後に残された自爆用のヒットポイントさえ消し飛びかねん。

そして残された道は、大学中退→引きこもり→ニートというダメルート。

当時の俺に必要なのは

「そんなことないよ、人並みの幸せならお前も頑張ればなんとかなる」

というぐらいの慰みであり労りであり、労いであろう。

それがいかほどの有用性を持っているにせよ、いないにせよ。

おかしい。

目に余る逆風が吹きすさぶ今の俺に少しでも自信を取り戻させたくて、

かと言って誇れる相手もいないから過去の俺に今の俺を誇ろうとしたのに、

何時まで経っても自信を取り戻せる相手がいない。

これはアレか?米軍の罠?(んなわきゃない)



とにかく、この際埃まみれでも構わん。

哀れな俺に、誇りを───。

誇りを求めて去る。

それじゃ。