新・使用上の戯言

意味がない、という意味を求めて紡ぐ、無意味な言葉の連なり。

カテゴリ: 読書系

はいどうも、

食事は栄養素の補給でしかなくてどっちかというと二谷派、

使用上の注意です。

何のことか分からないでしょう。

ええそうでしょうとも。

もちろん突然気が触れたわけではなく、先日職場の同僚に勧められて第167回芥川賞を

受賞した小説「おいしいごはんが食べられますように」を読了しましてね。

久し振りに読んだ本の感想でも記しておこうと考えたので更新した次第。

以下、筆者や支持者、あるいはアンチを攻撃する意図も批判する気持ちも

いわんや貶めるつもりもなど毛頭ないので、そのおつもりで。



・登場人物
二谷…アラサー男子、食事は栄養補給派、本音を押し殺して順応するも歪みが表出している
押尾…アラサー女子、最年少、仕事がデキる、同調圧力に過去屈したことを自覚していなかった
芦川…アラサー女子、最年長、か弱い女子で社会人としては失格だが、容貌と言動で支持者多数
その他…直属上司やパート社員、支店長など、芦川派で彼女のあれこれを許容してる風の人たち

・あらすじ

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる
存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。



・おいしい素麺が食べらればそれで良い男の感想

シチュエーションにも人物像にも、同調圧力とか弱者の傲慢とか、

ローパフォーマーをバッサリ切り捨てない企業の論理とか逆に生贄が用意される不条理とか、

色んな意味で強く共感しながら次へ次へと読み進められた。

誰もが共通して感じる特定の誰かに対する違和感、不満、文句も、

それを言葉や行動として表に出した瞬間責められるのは表に出した方。

特定の誰かは社会的弱者として保護され、尊重され、許される。

しかもその結果生じる業務負担は普段人一倍仕事をこなす別の誰かに持っていかれて、

出世や社内の評価はさておき日々のストレスは一方的に蓄積される。

弱者が弱者でなくなり、強者が敗北する現実。

文中でも勝利や正義が言葉として表現されてはいるが、

行間にはその欺瞞が滲み出てる、ような気がする。

結局は誰もが自らの生存を優先して行動するわけで、一見他者を

思いやってる風の言動が実は自分の居場所を守るための戦略でしかなかったり。

コミュニティのアイドルとして、あるいは庇護者として、あるいは良き理解者として。

自らが生存戦略として選び取ったポジション・役割を演じ合うことで

成り立つ危うい平穏に、登場人物はそれぞれ壊れていく。

キモは、その破綻を他者に知られるか、知られざるか。

自分自身にも当てはまる葛藤があり、細かな心理描写とともに引き込まれる。



ちなみに二谷の食への忌避感は、母親との関係性が上手く昇華できていないが故の

遅過ぎる反抗期、として仄めかされてるけどどうなんやろ。

食べることは生きること、同時に、心理学的に食事は性交渉に擬されるわけで、

食をおろそかにするタイプは他者との交わりや愛情もおろそかにしている、ような。

その意味で二谷は食と距離を置き、性交渉や愛情とも距離をおいているように読めた。

で、彼は物語のラスト、その延長線上で生きるんやろか。

まぁ己の弱さと真正面から向き合う良い選択かも知らんけど。

根っこのところで矛盾する心情を抱えたまま、生き続けるのはしんどいと思わずにはいられない。

それに関しては後味の悪さを指摘する感想文も散見したけど、

現実なんてこんなもんよね、と思う自分もいたり。

理想と現実、本音と建前、仮面と素顔 etc…

思う通りにはならないことの多い人生だからこそ、飾らない本音の自分と

現実を上手く泳ぐ自分とでどう折り合いをつけるのか。

自分を壊さない範囲で社会における自分を壊さない、全ての人に課された

宿命と二谷はどう向き合っていくのか、ってのが気になる結末でした。



最後に、次から職場の同僚たちの言動に、もっと注意を払おうと決意させられた、

という意味ではサラリーマン向け啓発書、という側面もあり、心が重い。

はいどうも、

最近読書ペースが早くなっている、

使用上の注意です。

まぁ話せば長くなるのだが色々とアレがソレした結果、

読書時間が増えた。それも圧倒的に。

今までの自分は来る日も来る日も仕事がテッペンを回り、

倒れこむように帰宅しては僅かな休息をむさぼり、

そしてまた翌朝には何食わぬ顔して出勤する毎日だったのであるからして、

いつ本を読めと?的な。

ただ、そんな話はどうでも良い。

それもまた今では良い思い出に近いので。

ソレがあるから今がある、と本気で信じてもいるし。

これ以上は語るまい。



で、だ。

読書量が増えると当然お財布さんがポロポロと涙を流すハメになる。

なぜか?

お金さんがハイペースで旅立つので、

あっという間に俺の財布はウルトラ・ライト・サイフに変身するからだ。

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※これはウルトラ・ライト違い

ここで俺は閃いた。

「そうだ、古本屋に行こう」

と、至極当然の結論に落ち着き、喜び勇んで古本屋のドアをくぐる俺。

そこに広がっていたのは本好きのためのエルドラド。

1冊100円(税抜)という夢の様な価格で、

少し恥ずかしそうに並ぶ本たちの姿である。

俺の心は早鐘のように鼓動を重ね、雲の上を歩くように浮き立つ足。

目はお目当ての本を探してアッチへキョロキョロ、コッチへキョロキョロ。

これは噂のキョロ充かと(誤った)独り合点を打ちながら店内を彷徨う俺。

しかも最近の古本屋は、在庫処理やらなんやらで10冊以上の購入なら

70%オフとかいう狂気の沙汰としか思えない価格設定で勝負してくるから困る。

結果、1回の買い物で20冊以上の本を購入する俺。

で、むさぼり読む俺。



ところが、だ。

かつて読書に感じたような高揚感とか満足感とかカタルシスとかが、

イマイチ薄い。

来る日も来る日もページを捲っては小さなため息をつく。

「なぜだ?なぜこんなにも感動が薄い?

 俺はもっと心動かしたいんだ!もっと心震わせたいんだ!

 もっと心揺さぶりたいんだ!!!」

まぁ叫ぶだけでは能がない。

ここはひとつじっくりと原因を考えてみようじゃないか、ワトスン君。



以前:本は書店で新品を購入→毎回何がしかの感動

現在:本は古本屋で中古品を購入→何か違う

以前ならば平均して80点以上の感動を手に入れていた、ように思うが、

今は良いとこ65点。

ひどい作品になると「二度と読むか!」となり果てぬ。

なぜか。

以前と現在を比較するに、やはり違いは新品なのか中古なのかということ。

しかし、新品だから感動できて中古だから感動できないなんてことはない。

良い作品は一度誰かに読まれていようがいまいが良いのであって、

属性の変化によってその価値が揺らぐことはない、はず。

ふむぅ。



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キュピリリ~ン!

ここで俺は閃いた。

新品=高い=金に限りがある=購入する書籍は厳選する=ハズレが少ない

中古=安い=たくさん買える=守備範囲を広げて買っちゃう=ハズレも多い

そうか、そうなのか、そうだったのか!!

読書家としてまたひとつ階段を登った気分である。

曰く、『古本といえども購入の選択ハードルは下げるべからず』。

書を求めんがため、書を捨てて街へ出た甲斐があった。

さぁ、今日も今日とていざBOOK OFFへ。

よ~し、今回も順調に無駄な時間を過ごしたぜ。

それじゃ。

はいどうも、

内容も、無いようで、

あるから怒(ど)、やぶからぼー、

使用上の注意です。

いきなり何を言うとるんやとお思いの読者諸兄は、

今すぐ「ア・セッションプリーズ 歌詞」でggrksググれば分かる。



それで思い出したが「話せば分かる」と言ったのは犬養毅であったけれども、

世の中には話しても分からない御仁が溢れているのであって。

ここで具体的に誰かと名指しで紹介するのはさすがにとかく具合が悪いので、

そこはまぁテキトーに曖昧にぼんやりと「そういう人もいるんだよ」

的なことさえ分かって貰えればそれで良い。

別に俺だって「問答無用」なんて叫びながら手にした拳銃の

引き金を引き絞るほど冷酷無比な人間でないのであるから。

それに、いくら怒髪天を衝くほど腹が立って腹が立って辛抱たまらず

「嗚呼、俺に殺人許可証さえあれば…」ぐらいに思い詰めるほど

にっくきアンチクショウが俺にいたとしても、

その彼が虫刺されの痒みに悩んでいるその場に居合わせたなら、

「痒いところにはムヒだよね」といって微笑みながら

アンメルツを差し出すぐらいには無害な人間ですよ、ぼかぁ。



と、こうしてブログを書き始めてからさらに思い出したんだが、

つい先日遅ればせながら、というか何を今更というか、

村上春樹の『ノルウェイの森』を読んでみた。

恐らく世界でも指折りの後追い読者だろうけど

そんなことはどうでも良い。

多少なりとも読書を趣味と掲げる人間ならば知らない人はいない村上春樹の、

かつ村上春樹を知っている人ならば知らない人はいない『ノルウェイの森』。

あんまりにも有名で、あんまりにも売れていて、あんまりにもメジャーな作品。

それゆえに東洋一の天邪鬼とさえ賞賛される俺にとっては鬼門中の鬼門。

まぁ単に「だってみんなが読んでる本は読みたくないんだもん」とかいう

中二病をこじらせていたのではあるが、いくら何でも

上下セット200円で販売中ならいつ買うの?

今でしょう(古すぎて逆に新鮮だ、と強弁してみる)。



で、字数もアレだから簡潔に結論を申し述べる。

やっぱり俺、村上春樹はちょっとダメだ。

確かに文章は上手い。

世間がそう評価するように、メタファーも効いてる。

文章表現の新たな可能性を見せられた思いだったし、

ぐいぐい引きこむ力があった。

そしてジャズやクラシック音楽、英米文学の知識も深く、

登場人物も魅力的。

それでも、やっぱり俺には受け付けない。

別に性描写が多いとか、主人公のモテっぷりがひどいとか、

鬱展開がどうだとか、そういうのは良い。



ただただ

「俺ってこんなに考えてるんだぜぇ」

「俺ってこんなにカッコ良いんだぜぇ」

「俺ってこんなに深いんだぜぇ」

「俺ってこんなに深く人を愛せるんだぜぇ」

と自慢されてるように感じてしまう。

まぁアレだ、俺の感受性と文章読解力が低いんでしょ、多分。

世界的に売れてるんだから、これは俺がアレなんだ、きっと。

人を心の底から深く愛したことない俺が悪いんだ、恐らく。

( ゚д゚)、ペッ



結論:村上春樹的世界観を理解できずんば人にあらず、

   的な同調圧力になんか負けてたまるかー。

おっと、誰か来たようだ…

それじゃ。

はいどうも、

年に何回か訪れる読書ブームの真っ只中、

使用上の注意です。

仕事が閑散期に入ってヒマができただけジャンとかいう

無粋なツッコミも、この際甘んじて受け入れよう。

が、しかし。

より正確な表現をお願いできるのであれば、

殺人的な案件ラッシュが落ち着いてようやく

人間らしい営みを手に入れたと言って頂きたい。

健康で文化的な最低限度の生活ですよ、文字通り。

やっと私にも日本国憲法の庇護が及んだらしい。



それはさておき、世間には「読書信仰」なるものが

はびこっている気がしてならない。

親は二言目には本を読めと口走り、

学校の先生も口を開けば本を読めと言い、

テレビをつければ全国の小学校で読書が奨励されていると

映像メディアの自己否定にさえつながりかねない報道を繰り返し、

上司も取引先も本を読めとのたまう。

まさに読書礼賛・読書万歳。

「一億総火の玉読書だ」的な

読書家量産計画でも動いているのだろうか。

闇に紛れて、陰謀がうごめいているのだろうか、出版社主導で。

まさに蠢動、春だけに。

いや、まぁいまだ春というには早すぎる気がしないではないが、それは良い。

とにかく、読書をすれば何らかの問題がオートマティックに

解決するかのごとく読書を奨励する社会の空気に、

何となく違和感を感じるのも事実であって。



別に読書がダメだと言いたいわけではない、決して。

現に私も読書が好きだし、本の世界に飛び立つことだって

ニッツネチャメシゴト(日常茶飯事の意)であるからして、

むしろ読書推進派と捉えて頂いて一向に差し支えない。

特に、幼少期から読書を嗜むことは豊かな想像力と

コミュニケーション能力と心情を慮る力と、

何であれば妄想力でさえ磨く訓練となる。

私の幼少期など本に埋め尽くされていたと言ったらそれは過言だ。

申し訳ない。

私とて、読書だけで過ごしていたワケではないな、やっぱり。

人並みに外を走り回っていたし自転車に乗るコトの楽しさに

ハマっていた時期もあるし、何より恋をしていた。

そういえば小学校時代に片思いをしていたあの子が

実は私のコトを好きだったらしいと同窓会で聞いて色めき立ったのは良いが、

アレコレ考えてあぐんでいる内に別の同級生と付き合ってしまって

涙目になったのも、良い思い出である。

いや、やっぱり良い思い出ではない。

何となれば思い出すと今でも切なくなる悲しい傷だ。

まさに傷だらけの天使。

あの子は今頃何をしているんだろうか。

もう結婚して子供でも産んでいるのだろうか。

たまには俺のコトを思い出していたりするのだろうか。

やっぱりあの時思い切って告白しておけば良かった。

ん?何の話だっけ?



そうそう、読書だ。

ビジネス書であれ小説であれ、もっと言えば下品なゴシップ誌であれ

健全なる男性諸君専用のピンクな作品であれ、読書は見知らぬ世界の

一端を我々に提供してくれる魔法である。

先人たちの煩悶と苦闘と研鑽の末に積み重ねられた知恵を

血肉とする効率的で高尚な作業である、読書は。

しかし、だ。

読書をしたからと言って、彼または彼女の抱える課題なり

問題なりが自動的に解決するワケではない。

例えば成績不振に悩む営業マンが読書に励んだからと言って

翌日から突然見違えるように売り上げが伸びるワケもない。

従って、ただ盲従的に盲信的に闇雲に本を読めばそれで良いワケでなく、

その点をわきまえておくべきではなかろうか。

読書で得られるものは現実世界の問題解決を促す原動力になりこそすれ、

問題解決策そのものには決してなり得ない。

先に挙げた営業マンの例で言えば、読書で得られる想像力や知識、

コミュニケーション能力を活かすことで、それまでの営業手法を変革すればこそ

成功を得られるのであって、読書はその直接的解決手段ではない。

つまり、問題を解決するために本を読むのでなく、

問題を解決する能力を養うために本を読むのであるから、

安易に読書という行為のみに満足してはいけない。

そこで得られた成果をどう活かすのか。

それは読書者次第。



間違ってもこんなくだらないブログを書くコトに、

読書で得られた貴重なリソースを費やしてはならない。

私のようにね…。

それじゃ。

はいどうも、

常々読みたいと探し回っていた本を

やっと見つけた!と思って新品で購入し、

書店を出てブラブラフラフラして何の気なしに入った

古本屋でまたまた発見して「やったぜ見つけた!」と

思って全く同じ本を今度は半額で購入した、

使用上の注意です。

うん、バカす。

そうだよバカだよ。

でも、そんな自分が、好き(> <;)



な、泣いてなんかないもん!

と強がりながら去る。

それじゃ。



ちなみに重複購入した本はコレね。

はいどうも、

う?ん、風邪引いたかなぁ…、

使用上の注意です。

ノドが微妙に痛ひ。。。



というワケで本日の戯言は「9月のまとめ。」。

それでは早速。



9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1721ページ

やまだ眼やまだ眼
毎日新聞の夕刊上で連載されていた短めコラムを再編集し、未公開ネタを追加した一冊。単なるあるあるネタにとどまらない、とどめない山田氏の視点と佐藤氏の解説が秀逸な合わせ技を構成している。何かこう、恥ずかしいなぁオレ、っていう。ただ、読み易いけど逆に読み流してしまいそうなライトタッチが、個人的には評価の分かれるところかと。
読了日:09月26日 著者:山田 一成,佐藤 雅彦
四畳半神話大系 (角川文庫)四畳半神話大系 (角川文庫)
しょぼくれた現状を認めたくないひねくれた大学3回生が、諸悪の根源を検証して改善しようともがく物語×4。作者お得意の京都描写&青年期の歪んだ思考&SF的並行世界設定などなど、ファンにはたまらない展開かも。どこでどんな選択をしたとしても、結局大して結果は変わらない「のかも知れない」現実を、コミカルに描いている。ただ、どうなっても黒髪の乙女とは必ずアレな感じなので、終わり良ければ何とやら。
読了日:09月23日 著者:森見 登美彦
結婚一年生結婚一年生
結婚を控えた身としては、参考になる内容盛りだくさんの、結婚生活ハウツー本。お金の話から保険、病気、料理、マナーから掃除まで解説してくれていて、一人暮らし初心者にもオススメできる。結婚してからしばらくは、何かあれば開く参考書として本棚に置いておきたい一冊かも。
読了日:09月07日 著者:入江久絵
終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)
面白い、んだけど読み流せてしまう程度ののめり込み具合。終末が決定付けられた世界を生きる人々の何気なく、かつ非日常的な生活を切り取った短編集。でも何だろう。伊坂ワールド&奥深いセリフの数々、なんだけどイマイチ。「演劇のオール」が典型的かも。作者に対する期待のハードルが上がってるのかなぁ。。。
読了日:09月06日 著者:伊坂幸太郎
螺鈿迷宮 下 (角川文庫)螺鈿迷宮 下 (角川文庫)
「あっ」という間に読了。テーマとしては死亡時医学検索で統一されているが、今回は“死”の視点から見た物語。登場人物たちのカルマが螺鈿細工のように入り乱れて、幾色もの風景を描き出す。勉強になって、面白くて、ドキドキできて、そして切なくなる。そんな一作。上下巻に分ける意味は分からないけれど、オススメです。ラストがちょっと恐い余韻。
読了日:09月05日 著者:海堂 尊
螺鈿迷宮 上 (角川文庫)螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
相変わらずのハイスピード・ジェットコースター・ローリング・ミステリ(笑)ただし、前作、前々作でみられた前半のかったるさは改善されている。田口先生と若干キャラのかぶった医学生が主人公で最初は違和感を覚えるも、徐々にいつもの海堂ワールドへ誘ってくれる。あと白鳥先生、獅子奮迅(笑)後半に期待。
読了日:09月02日 著者:海堂 尊

読書メーター




微妙に読書量が増えてきた。

が、本を買う金にも困りそうな予感。。。

どんだけー。



今月のオススメ

四畳半神話大系 (角川文庫)四畳半神話大系 (角川文庫)
著者:森見 登美彦
ザ・軽妙コメディ。



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はいどうも、

引越をしてネット環境が失われた、

使用上の注意です。

早急に契約を結ばねば、ねばねば。



というワケで本日の戯言は「8月のまとめ。」。

それでは早速。



8月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2399ページ

サウスポー・キラー (宝島社文庫)サウスポー・キラー (宝島社文庫)
物語の背景設定や主人公のキャラ設定が絶妙。現実味あふれる登場団体、出来事をベースに進む物語で感情移入のしやすいフィクションにまとまっている。そこに加えて魅力的な主人公。+どんでん返し。プレイ描写やミステリとしての深さは物足りないが、ニヒルでひねくれた主人公が悪戦苦闘するタイプのストーリーが好きな方にはオススメ。
読了日:08月31日 著者:水原 秀策
99%の誘拐 (講談社文庫)99%の誘拐 (講談社文庫)
「疾走する孤独」に偽りなし。タイトルに惹かれて購入したが、正解だった。冒頭のくだりがややだれるも、それが終わるとグイグイ引き込ませる描写が続く。そして20年前の作品とは思えない程の電脳誘拐劇に感嘆した。よく練られてるよね、っていう。ラストも深い余韻を残す終わり方で個人的に好感。オススメです。
読了日:08月29日 著者:岡嶋 二人
あぁ、阪神タイガース―負ける理由、勝つ理由 (角川oneテーマ21)あぁ、阪神タイガース―負ける理由、勝つ理由 (角川oneテーマ21)
イチファンとして、耳の痛くなる話&目から鱗のオンパレード。えぇ、我々ファンは選手を甘やかしてきましたよ、多分。っていうね。ただ、野村監督個人の組織論やプロフェッショナル論、人間論はそのまま若手社会人に読ませたいほどの内容だと思う。やはり一つの道を究めて功成した男の話は深みがあって面白いわ。・他己評価至上主義、・非難されて一人前、・PDCAサイクル、・チームのためのジブンetc…当たり前なんだけど、徹底できてないジブンに反省しつつ読了。
読了日:08月14日 著者:野村 克也
陰の季節 (文春文庫)陰の季節 (文春文庫)
警察小説なのに、刑事が主人公じゃない点が新鮮。全部で4つの短編が収録されていて、そのどれもが警察機構の管理部門に所属する人物にスポットが当たっている異色の短編集。そして彼らに共通するのが“組織保全”と“自己保身”ってのが面白い。物語の構造としては主題の提示、伏線、+人間ドラマ、解決編、とワンパターンながら、引き込まれる描写・展開・構成は流石でした。サクっと読めるのでオススメ。
読了日:08月14日 著者:横山 秀夫
ママの狙撃銃 (双葉文庫 お 23-5)ママの狙撃銃 (双葉文庫 お 23-5)
一言で表せば、『過去との対決。そして決別』かね。女性の色々な顔、妻として、母として、女として、の中に埋め込まれた「暗殺者」としての顔…。っていうミスマッチさが面白さのポイントなんだろうけど、全体的に低調な出来。設定が突拍子過ぎて感情移入しきれない。荻原節は楽しめるし、荻原ワールドは健在なのにねぇ。個人的にはコーヘーがショボすぎてげんなり。
読了日:08月13日 著者:荻原 浩
幻の女 (角川文庫)幻の女 (角川文庫)
本格派ハードボイルド・サスペンス大長編。700ページ超は伊達じゃない、みたいな。何も言わずに去った元恋人と、5年ぶりに再会した翌日に彼女が殺された。冒頭の設定から引き込まれ、彼女の正体や殺された理由などの“謎”を、主人公の傷から葛藤からトラウマから何から何まで描きつつ追いかける追いかける。乱暴にまとめれば35才バツイチ男の自分探しなんだけど、設定と伏線と展開で引き込む引き込む。長さをあまり感じさせない良作でした。
読了日:08月03日 著者:香納 諒一

読書メーター




今月はまぁまぁ読んだ方じゃないかい?

引越やら何やらかんやらで忙しくしつつも。

それでも全然少ないんですケドー。



今月のオススメ

サウスポー・キラー (宝島社文庫)サウスポー・キラー (宝島社文庫)
著者:水原 秀策
主人公のキャラが、オレそっくり。



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はいどうも、

活字中毒が聞いて呆れる読書量、

使用上の注意です。

く、くそぅ。



というワケで本日の戯言は「7月のまとめ。」。

それでは早速。



7月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:737ページ

“ヒトがいない、カネがない、仕事がない” 社長、ネットがありますよ!“ヒトがいない、カネがない、仕事がない” 社長、ネットがありますよ!
基本的に、中小企業の社長に向けて書かれたネット活用指南書@自己啓発風。ただ、考え方のヒントとしては一般社員でも十分使えるエッセンスが。まとめると金がないなら、1.ターゲットをかなり絞って、2.イメージしやすく加工した情報を、3.ネットに流通させることで、上手く訴求しましょう、みたいな。スキルがどうこうではなくネットに対する姿勢の話だから、その意味では参考にはなる。
読了日:07月20日 著者:吉田 和彦
スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))
スポーツに励む、というよりは"道”を追及し続けるモノ達の姿を切り取った珠玉のルポルタージュ。その中に登場する日本人らしからぬ姿勢で、それでも彼らなりの信念と信条を貫くボクサーや、高校球児の姿に個人的には強く共感した。何者かになれなかった男から、何事かを成し遂げた男まで、それぞれにゲームがあるわけだ。
読了日:07月19日 著者:山際 淳司
延長戦に入りました (幻冬舎文庫)延長戦に入りました (幻冬舎文庫)
「あっ」という間に読了できる手軽さ&面白さ。『最悪』や『空中ブランコシリーズ』の作者が贈るスポーツ"小ネタ”エッセイ。作者のヒネくれた視点と屈折した思考回路がスポーツをコメディに変えていく様がステキすぎ。遠慮のない物言いとセンス良い言い回しが個人的にはツボでした。オススメ。
読了日:07月18日 著者:奥田 英朗

読書メーター




読んでねぇなぁ、しかし。

部署異動で鬼忙しくなったとはいえ、

これはヒドイ。

ヒドいぞ、オレ。



今月のオススメ


延長戦に入りました (幻冬舎文庫)延長戦に入りました (幻冬舎文庫)
著者:奥田 英朗
着眼点を見習いたい。



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それじゃ。

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はいどうも、

100冊読み終わるという目標を達成した途端、

読書熱もクールダウン@急激

使用上の注意です。

そう、私は熱しやすく冷めやすい男。



というワケで本日の戯言は「6月のまとめ。」。

それでは早速。



6月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1637ページ

私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)
かなり硬派なサスペンス。ハードボイルドな主人公が、ハードボイルドな登場人物たちと、ハードボイルドな事件を追いかけるストーリー。張り巡らされた伏線も、秘められた謎も、そして人々の葛藤も、面白い。難点を挙げるとすれば、主人公のハードボイルドスタイルが徹底され過ぎていてやや食傷気味になるのと、「た。」で終わる文章が多すぎて校正したくなる点か(笑)。あと、父親ってそこまでするか?っていう。
読了日:06月29日 著者:原 りょう
秀吉の枷 (上)秀吉の枷 (上)
前作『信長の棺』と同じ時代を、今度は秀吉の視点で描いた作品。前作を読んでおくと面白さもアップする。歴史上の人物としてではなく、一人の人間、男、武将としての秀吉像が描かれていて新鮮だった。信長を神格化していた大田牛一と、最初は神と慕うも徐々に超えるべき壁として捉え、最終的には見下すまでになった秀吉と、二人の姿が対照的。読み応えある力作。
読了日:06月11日 著者:加藤 廣
半落ち (講談社文庫)半落ち (講談社文庫)
現職警官の犯した事件を縦糸に、警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官と、それに絡む人々が横糸となって物語は進む。それぞれの登場人物が、所属する組織の論理に翻弄されて葛藤する描写がハラハラドキドキ。“空白の2日”の真相を知ろうと一気に読ませる著者の筆力・構成力は圧巻。ただ、“過程”が素晴らしい展開だっただけに、個人的にはオチがイマイチだ。。。
読了日:06月05日 著者:横山 秀夫
クライマーズ・ハイ (文春文庫)クライマーズ・ハイ (文春文庫)
映画を見て面白かったので読了。映画よりも人物の掘り下げやエピソードが深くて個人的にはコチラの方が好き。対息子という目線で描かれた安西と悠木の葛藤というか悩みに、新鮮さを感じたのは独身故の感想か。組織の論理、部署の論理、個人の論理、様々な論理が主張となって熱く激しくぶつかりあう。ザ・昭和。熱いぜ“新聞”屋。あと、佐山がカッコ良過ぎ。
読了日:06月02日 著者:横山 秀夫

読書メーター




まぁアレだ、低止まりってヤツ?

ボチボチ読んでいきますよ、えぇ。

アウトプットのためには

インプットが必要不可欠ですから、えぇ。

知ってますよ、えぇ。



今月のオススメ

クライマーズ・ハイ (文春文庫)クライマーズ・ハイ (文春文庫)
著者:横山 秀夫

映画版よりオモロイ。



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それじゃ。

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はいどうも、

絶賛仕事中、

使用上の注意です。

忙しいと読む気力が、ね…。



というワケで本日の戯言は「5月のまとめ。」。

それでは早速。



5月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1801ページ

みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。勝つ広告のぜんぶみんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。勝つ広告のぜんぶ
コピーバイブルに匹敵するクリエイター必携の書、カナ。広告制作以外の人にも役立つ哲学盛りだくさん。クライアントも制作者も、プロにならないと良いものは生まれないよね、っていう。全編耳の痛い話が続き、自分の仕事っぷりを反省せずにはいられない。でも、「よし、頑張ろう!」ってなる。ヘタな自己啓発本よりよっぽど良い。
読了日:05月26日 著者:仲畑 貴志
心にズドン!と響く運命の言葉 (王様文庫)心にズドン!と響く運命の言葉 (王様文庫)
まぁいわゆる“名言集”+イラスト集。ポジティブで明るくてアグレッシブで見るもの全てを鼓舞するような、名言の羅列+筆者のつぶやき+ほんわかイラスト。ポジティブに考えれば人生は幸せだ、的な。「キミは、本気でやっているか?」
読了日:05月19日 著者:
コールドゲーム (新潮文庫)コールドゲーム (新潮文庫)
17・8才の少年少女たちが過ごした一夏の物語。ってこう書くと何だか甘酸っぱいけど、この作品はただただ酸っぱい。読む人の過去を無理矢理えぐり出すような設定と、ストーリー。誰かにとってどうでも良いモノが、別の誰かにとってはかけがえのない大切なモノ。っていう。後味の悪さと登場人物たちの成長っぷりは、ガチかも。
読了日:05月17日 著者:荻原 浩
さよならバースディ (集英社文庫 (お52-3))さよならバースディ (集英社文庫 (お52-3))
言語習得実験中のボノボがキーを握るサスペンス、という一風変わった作品。実験の様子や細かい設定がきっちりとしてる(ように思わされる)ので、違和感なく作品にのめり込める。ただ、オチに至る登場人物の設定と行動にやや違和感、か。でも、神田は良い味出してる。個人的には自分自身が婚約中なので、主人公の気持ちが痛かった。
読了日:05月14日 著者:荻原 浩
春秋戦国志〈下〉 (講談社文庫)春秋戦国志〈下〉 (講談社文庫)
“やっと”読み終わった…。百家争鳴する春秋戦国時代の後半から秦の始皇帝による中国統一までをツラツラと描いた完結編。韓非子が悲劇。読了まで相当時間がかかってしまった、難作。取り敢えず、お疲れ、オレ。
読了日:05月11日 著者:安能 務

読書メーター


ちょっとだけ、復活。

引き続きこの調子で読了冊数を増やさねば。

ネバネバ。



今月のオススメ

みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。勝つ広告のぜんぶみんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。勝つ広告のぜんぶ
著者:仲畑 貴志
必読。ただし、鵜呑みは要注意。



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それじゃ。

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