はいどうも、
普段は会社まで自転車ツーキニストなので
ほとんど電車を利用しない、
使用上の注意です。
あんまり乗らないと乗り方さえ忘れそう、
なんてコトはない。
なぜなら今でも仕事の移動は電車が基本だから。
それに、切符の買い方も分からないと豪語した
昭和のアイドルじゃあるまいし、
いい年こいたオッサンに許されるコトでもないしね。
そんなこんなでとある日、
とあるお客さんの取材が入って調べてみたら、
最寄り駅はとある街のとあるハブ駅。
その時はあんまり何の感慨も感想も感情も持たずに
「あぁあの駅ね」ぐらいのものだったのであるが。
いざ取材に向かおうと電車で移動してみれば、
やたらと目に付く大学生と思しき若者の群れ。
「どいつもこいつも楽しそうな目をしやがって」
なんて思ってもいませんです。
そこでふと考える。
なぜ、こんなに大学生風若者が電車に乗っているのだろうか。
まさか、この街の平均年齢を下げようと企む秘密結社が、
ついに若者の量産に成功したのか?!
くそぅ、やつらめ。
オレの知らない間にそんな恐ろしい陰謀を実行に移していたのか!!
こうしちゃおれん!取材?んなもん後だ!後!!
正直に言おう。
悪の秘密結社による若者量産計画とかいう
奇想天外な妄想に溺れ、若干ニヤついてたよね、オレ。
そりゃぁ不審そうに見られるよね、オレ。
反省しようぜ、オレ。
まぁ新しく黒歴史アルバムに一ページが追加された喜びはさておき、
冷静に考えれば若者がたくさん電車に乗っている理由は単純。
沿線にある、とあるマンモス私立大学の新入生だろう、多分。
懐かしいなぁ、大学1回生か~、若いなぁ。
オレもあんな感じだったなぁ。
とか、今度は我が子の成長を見守る慈父の目で
フレッシュさが服を着て歩いている彼らを見ていると、目的駅に着いた。
階段を降り、改札を抜け、カメラマンとの待ち合わせ場所に向かう。
ヌルい風が頬をなで、初夏の日差しが全身を射抜く。
あまりの眩しさに空を見上げると、
どこかで見たことのある風景が網膜に写った。
苦く、甘い記憶が蘇る。
飲みなれないアルコールに蹂躙された肉体を
細い細い意識の糸で何とか動かし、
濁流のように吐き出された吐瀉物の横で想いを打ち明けたあの日。
最悪のシチュエーション。
最高の笑顔。
苦く、甘い。
「そういやあの日のオレも、今日のあいつらと同じ大学生だったな」
時間だ。
仕事だ。
人生は短い。
過ぎ去る景色を心に留めて、オレはつぶやく。
「オチ?んなもんねぇよ」
それじゃ。
普段は会社まで自転車ツーキニストなので
ほとんど電車を利用しない、
使用上の注意です。
あんまり乗らないと乗り方さえ忘れそう、
なんてコトはない。
なぜなら今でも仕事の移動は電車が基本だから。
それに、切符の買い方も分からないと豪語した
昭和のアイドルじゃあるまいし、
いい年こいたオッサンに許されるコトでもないしね。
そんなこんなでとある日、
とあるお客さんの取材が入って調べてみたら、
最寄り駅はとある街のとあるハブ駅。
その時はあんまり何の感慨も感想も感情も持たずに
「あぁあの駅ね」ぐらいのものだったのであるが。
いざ取材に向かおうと電車で移動してみれば、
やたらと目に付く大学生と思しき若者の群れ。
「どいつもこいつも楽しそうな目をしやがって」
なんて思ってもいませんです。
そこでふと考える。
なぜ、こんなに大学生風若者が電車に乗っているのだろうか。
まさか、この街の平均年齢を下げようと企む秘密結社が、
ついに若者の量産に成功したのか?!
くそぅ、やつらめ。
オレの知らない間にそんな恐ろしい陰謀を実行に移していたのか!!
こうしちゃおれん!取材?んなもん後だ!後!!
正直に言おう。
悪の秘密結社による若者量産計画とかいう
奇想天外な妄想に溺れ、若干ニヤついてたよね、オレ。
そりゃぁ不審そうに見られるよね、オレ。
反省しようぜ、オレ。
まぁ新しく黒歴史アルバムに一ページが追加された喜びはさておき、
冷静に考えれば若者がたくさん電車に乗っている理由は単純。
沿線にある、とあるマンモス私立大学の新入生だろう、多分。
懐かしいなぁ、大学1回生か~、若いなぁ。
オレもあんな感じだったなぁ。
とか、今度は我が子の成長を見守る慈父の目で
フレッシュさが服を着て歩いている彼らを見ていると、目的駅に着いた。
階段を降り、改札を抜け、カメラマンとの待ち合わせ場所に向かう。
ヌルい風が頬をなで、初夏の日差しが全身を射抜く。
あまりの眩しさに空を見上げると、
どこかで見たことのある風景が網膜に写った。
苦く、甘い記憶が蘇る。
飲みなれないアルコールに蹂躙された肉体を
細い細い意識の糸で何とか動かし、
濁流のように吐き出された吐瀉物の横で想いを打ち明けたあの日。
最悪のシチュエーション。
最高の笑顔。
苦く、甘い。
「そういやあの日のオレも、今日のあいつらと同じ大学生だったな」
時間だ。
仕事だ。
人生は短い。
過ぎ去る景色を心に留めて、オレはつぶやく。
「オチ?んなもんねぇよ」
それじゃ。